こどもを持つ親の中には、「こどもの将来のために学資保険や貯蓄を!」と考える人が少なくありません。小さいうちからコツコツと積み立てておけば、こどもが大学への進学や、就職あるいは結婚といった大きなイベントに直面した時、まとまったお金を渡すことができるでしょう。その備えの一環として、こどもの名義での銀行口座を開設し、定期的な預金で貯蓄をしておくという家庭も見れらます。
これからこどもの口座を作ろうと考えている方は、是非この機会に、改めて「こどものはんこ」を作ることをおすすめします。「まだ使わないから」と思ってしまう人がいるかもしれません。実際のところ、まだ小さなこどもの口座を開設する場合、銀行における各種の手続きは全て親が行います。このため、書類の記入と同時に押印が必要になりますが、ついつい「既に持っている親、あるいは家庭の印鑑」を使ってしまうことも多いでしょう。しかし、銀行の口座と結びつく「銀行印」は、印鑑の中でも大きな意味を持ちます。例えば、大きな金額の引き落としなどを行う場合に、必ず登録している銀行印を提示しなければなりません。万が一、銀行員を紛失してしまった場合は、速やかに紛失を届け出た上で、別の印鑑で登録のし直しを行うことになるでしょう。銀行印となったはんこは、それほど重要な意味を持つのです。
このため、こどもの銀行印を作っておき、当分の間は管理・保管を保護者が行い、時期がきたら通帳と共にプレゼントする、という方法がおすすめです。個別に管理しておくことで、「どれが銀行印だったっけ?」と慌ててしまうようなトラブルも防ぎやすくなります。その用途から、変形しない材質であることが大切ですので、量販店で販売しているものを手に入れるのではなく、しっかりとしたものを注文して制作すると安心です。
なお、女児の場合は、結婚したあかつきに名字が変わる可能性が高いため、「名前」で作るという選択肢もあります。「名前のはんこでも、銀行印として認められるの?」と驚く人がいるかもしれませんが、一般的には「所定の大きさに該当し、姓または名が刻まれたものなら受付可能である」と言われています。このため、名のものを準備しておくことにより、姓が変わった場合でも、特に手続きなどを意識することなく口座を使い続けられるのです。ただ、詳細な要件は金融機関ごとに異なるため、念のため口座を作ろうとしている銀行に確認を取ることが望ましいでしょう。
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